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「“勇気”・・・・・・」
その言葉を、コカキにも言われたことを想いだした。あの老人はこう言っていた——。
『君は何も知らないんだ、フーゴ君。君がわかっていると思っていることは、すべて表面的な、薄っぺらな浅知恵にすぎぬ——君は勇気を知らない。人が己を捨てて生きるときの力強さを、なにもわかっちゃいないのだ。勇気を知らないという点で君は、賢い人間の血を吸おうと噛みついて叩き潰されるノミにも等しい——』
その通りだと思った。自分はまだ、何も知らないのだ。その彼の表情を見て、ジョルノはうなづいた。
「それはおそらく、あらゆる人間に共通する人生の目的だ。自分にとっての勇気がなんなのか知ること——それを一生かかって探っていくのが、すべての人に科せられた宿命なんだ。それは扉のようなもので、自分で開けない限り、決して道とは気づけない——君は今、その扉の前に立っている。そこまでは辿り着いた。後は——君次第だ」
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