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今回も無理かとあきらめていた5月、私は、一人の若手記者から電話連絡を受けた。
「もしかしたら、今回の選抜試験、密着ドキュメントが撮れるかもしれません」
その記者こそ、今回一緒にNHKスペシャル「宇宙飛行士はこうして生まれた 〜密着・最終選抜試験〜」(2009年3月放送)を制作し、本書を一緒に著している報道局化学文化部の小原健右だった。彼からの、「宇宙へ行くことに、誰も驚かなくなった今だからこそ、この選抜試験に人生を賭けて夢を追う若者たちの姿を世に訴える必要がある」という度重なる説得に、試験を実施するJAXA(日本宇宙航空研究開発機構)の幹部も心を動かされ、試験にTVカメラを入れるという前代未聞の英断を下してくれたのだ。
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